2017年10月2日月曜日

ASUS X554Lの無線LANカードを交換してac対応にした

1年少々前に購入したASUSのノートPC(X554L)の前々から不満だったネットワーク系を少し強化することにしてみました。
強化と言っても無線LANカードを交換するだけの作業なので、通常のノートPCであれば10分程度で終わるものなのですが・・・。
まず、今回用意したものとして、
・インテル® Dual Band Wireless-AC 7260
・アンテナ 2本
合計で3000円程度で購入しておきました。


既に付いている無線LANカードと交換すれば終了なので、通常タイプのノートPCのであれば裏蓋を開けて終了です。

が!このX554Lは何度か開けていますが、キーボード面を外してから中身にアクセスする変態仕様・・・。(以前開けた分はココとかココを参照)
中身にアクセスするためだけで少し時間がかかります。

今回の無線LANカードの交換ですが、交換する前にチョットしたおまじないをしておいた方が良いのかもしれません。
この作業を行わなくても通常動作するのかもしれませんが、今回のX554Lに関してはアクセスするのがとてつもなく面倒なので、この作業を行っておいたほうが後々楽だと思われます。
まず、用意するのがカプトンテープと呼ばれるセロテープのようなもの。
厚みとかはセロテープと同じなんですが、耐熱性能が違うようです。
持ってない人はセロテープでも良いようですが、こういう分解系を良くするのであれば1つ持っておいても損はしないと思います。
取り付ける予定の無線LANカードを取り出して、文字が書いてある面を見てください。
今回処理をするのは、一番右側の端子部分です。
これが51ピンと呼ばれる部分で、ココで純正かどうかの判断をしているらしく、純正ではない場合はBluetooth機能が使えないのだとか何だとか。
おまじないみたいなものですね。
はい。こんな感じで一番右端の端子だけをキレイに覆ってあげましょう。
ファミコンのカセットみたいに差し込むので、差し込んだ時に外れないようしっかりと圧着し、飛び出ている部分は切り取っておきましょう。

さて、下準備が出来たらノートPCの分解作業です。
まずはキーボードを外して、中身が見えるようにします。
ココまでは何度もやっているので簡単に出来ますね。
こうやって見ると、右半分は別物に成ってしまっている感がすごい・・・。
今回はこの少しだけ見える無線LANカードを取り替えたいのですが、ここにアクセスするためには全ての基盤を取り外す必要があります。
場所としてはファンの手前です。
まずは、左側のバッテリーを取り外して、次にHDDを取り除きます。
前回も書きましたが、このリボンテープの取扱は要注意です。
ココまで取り除いたら、次に右側のDVDドライブ部分を引き抜いて取り除きます。
最後に、残った基盤を固定しているネジを全て取り除きます。
詳細な写真を撮ればよかったんですが、面倒に成ってビシバシと取り除いていったら、後ほどひどい目に・・・。
何にせよ、取り外しが完了しました。
長く使っているようであれば、このタイミングでCPUグリスなんかを交換してあげれば良いと思います。
今回重要なのはこのファンの上側の無線LANカード。
ネジで固定されているだけなので外してあげると、勝手に起き上がってきます。
これを取り除いて、おまじないを施した新しい無線LANカードを刺して逆の手順で戻していけば完了です。
X554Lには無線LAN用のアンテナ線が1本しか無かったので、どの程度効果があるのかは不明ですが、購入しておいたアンテナ線を1本這わせてあげます。
今回はファンに沿って左側に配置してみました。
浮いてくると面倒なので、ココでもカプトンテープを使って固定しておきます。
分解のとき注意してほしいのが、ファンに取り付けられている黒い部分を突き破らない事。
これで排熱をスムーズにしているので、破ってしまうと熱暴走する危険性があります。

アンテナ線も設置したら後は逆の手順で組み立てれば完成です。
お約束ですが、なぜかネジが1本あまりました・・・。
これが先程書いた酷い事です。分解をする人はちゃんと細部を写真に収めてするようにしましょう。

何はともあれ、パーツは動いていないし、持ち運ぶ予定も無いものなのでこのネジは見なかったことにして起動してみます。
当然、起動しただけではドライバが無く無線が使えないので、有線で繋いでデバイスマネージャーからひとまずドライバーを当ててあげます。
インテル製の無線LANカードなのでコレだけで無線は使えるようになります。
ここでネットワークを見てみると、今までのが左で「n」を掴んで通信していたものが、交換したことで「ac」を掴んで通信しているのがわかります。
親機にもよりますが、これで有線で接続しなくても速度だけなら十分でるようになりました。
安定性を求める人は当然有線のほうが良いんですが、動画を見たり簡単なブラウジングするだけのノートPCなら無線で十分でしょう。

上記のWindows標準のドライバーを当てただけではBluetoothが使えないはずなので、インテルのサイトからドライバーをダウンロードしてきましょう。

インテル® Dual Band Wireless-AC 7260 用のダウンロード
https://downloadcenter.intel.com/ja/product/75439/-Dual-Band-Wireless-AC-7260

自分のOSに合ったドライバを当ててあげればOKです。
Wi-FiドライバとBluetoothドライバが別れているようなので、どちらも当ててあげることで無線が安定しBluetoothも使えるようになるはずです。
もし、Bluetoothが使えない場合は、51ピンのマスクが外れているか、そもそもパソコン自体の基盤が対応していない可能性があります。

3000円程度で通信速度が改善するので、古いノートPCを使っていて親機がacに対応しているのなら変えてみる価値は十分あります。
上手く行けばBluetoothの子機で塞いでいたUSB端子が使えるようになります。

ここまで交換すればこのノートPCは十分でしょう。
次に分解をするとしたら壊れたときくらいでしょうかね。

1 件のコメント:

  1. はじめまして
    こちらの記事を参考にX554lを改造しました
    素晴らしい情報をありがとうございました
    ところで、余ったねじの場所に心当たりがあります
    もし必要なら画像をアップしますので仰って下さい

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