2018年3月6日火曜日

レンズの分解練習 Industar-61

ズブズブとレンズ沼にハマってそうな気がしない今日このごろですが、インダスター61を手に入れてみました。
ただ、星絞りで有名なM42マウントのものではなくL39マウントのものですが・・・。
ヤフオクで落札して光学系はキレイだと書かれていたのですが、予想通り中身は拭きムラとホコリが酷かったので、分解してみることにしました。
銘板にロシア語が書かれているとなんだかおしゃれに見えちゃいますね。
これが、外国人が日本語をクールだという感覚でしょうか?

分解に当たって、まずは外観を眺めて外せそうな部分を探してみます。
レンズの前玉だけならば銘板を外せばいけるかと思ったのですが、回して動きはしても外れる様子が無いので、アクセス方法が違うようです。
仕方がないので、フォーカスリングのネジと、マウント近くの距離が描かれている部分を外してみることにしました。
フォーカスリング部分には1本だけ長いのがあるので、コレの場所だけは覚えておきましょう。
外すとこんな感じになりました。
グリスにホコリとかが混じって酷いことに成っています。
今はグリスを入手していないのでこのままにしておきますが、もう少しレンズの分解練習をしたらグリスを塗り替えるのも良いかもしれません。
フォーカスの動きを止めるためのネジがついているようです。
コレを外せば鏡胴全体が動いて外れるかもしれません。
ただし、このままではドライバーが刺さらないので、フォーカス部分を引っ張り上げましょう。チョット力が入りますが動きます。
ネジを外して動かしてみたのですが、外れる気配がありません。
今度はマウント側のこの赤いネジを外してみます。
恐らく、これが封印シールの役目を果たしているのか、外すと赤色がポロポロと剥がれてしまいました。
ここまで外して、再度回してみましたが、やはり外れる気配がありません。
この黒い鉄の器具が怪しいので、マイナスドライバーを活用して取り除いてみました。
外すとこんな感じになりました。
怪しい穴は見えるのですが、どちらに回してもネジ穴のほうにアクセス出来ないので今の知識では鏡胴を外して整備するのはできそうにありません。
写真ではちょっとわかりにくいですが、銘板と同じように2箇所切れ目が入っている部分がありました。
まさかと思いカニ目レンチを取り出して回してみた所、動き始めました。
動きはするのですが、恐らくこの状態でひっくり返すと最悪絞りの機構が取れてしまう可能性があるため、ここでレンズサッカーを使っておきます。
長い方の小さいさきっぽを使ってレンズを吸い取って引き上げます。
すると、こんな感じでレンズが取り外せました。
カビは見えないので、今回はFUJIFILMのレンズクリーニングキットを使って清掃しておきました。
いちを取り外した後に写真を撮ってみましたが、レンズの脇に見えるのが絞りの機構です。
ここは作りが難しいらしいので触らないようにして、前玉はブロワーでホコリを飛ばしておくだけにしておきました。
綿棒で拭いてしまう方法もあるのですが、拭きムラを増やしてしまうだけな気がするので、もう少し分解のレベルを上げてから再挑戦することにします。
逆の手順で戻していけばこの通りです。
この時、少しずれていた文字盤等を揃えておきました。
いずれレベルアップして再挑戦しようと思いつつこのレンズは眠らせておきましょう。

しかし、最短距離が1mは使いづらい。
以前買ったヘリオス44-2が最短撮影距離も短く、写りも良いので中々出番が回ってくることは無いかもしれません。
今回活躍したカニ目レンチとレンズクリーナーです。
コレの他にシルボン紙も使っています。

分解を考えている人はこのあたりを揃えておけばとりあえずの分解は出来るはずです。

ドライバーはこの辺りを買っておけばスマホの修理にも活用できるはずです。

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